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高野山|別格本山 西南院

KOYASAN SAINAN-IN

雨にも負けず……西南院の若葉たち

公開日:2021年05月18日 カテゴリー:モミジ, 写真, タグ:

皆さま、こんにちは。近畿地方は早くも梅雨入りし、高野山もしばらくは雨の予報が続いております。梅雨の入りが早いと明けも早い傾向にありますので、今年の夏は長くなるかも知れませんね。

当院は爽やかな若葉の季節。名物のモミジの葉も大きく育ち、翼果(モミジの実)を付け始めました。画像ではわかりにくいのですが、ところどころに見える赤いプロペラ状のものがそれです。

外から向かって右の樹はやや大振りで、赤みがかった葉をしています。グラデーションが美しいですね。

霊木コウヤマキの若葉。

厳しい寒さによりお花が採れなかった高野山では、古来仏花としてコウヤマキが供えられてきました。そのため周辺ではコウヤマキを育て、採取する人々(木こり)の村が生まれます。かつらぎ町にある、『花園』という地域(旧花園村)もそのひとつ。花園の『花』は、仏花すなわちコウヤマキのことです。

足元ではアヤメが花盛り。昨日の強雨の名残でしょうか、葉に雫が乗っています。

本堂の前の木々も、若葉をたくさん出しています。近づいて見るとどの葉も瑞々しく、成熟した葉との優しいコントラストが目を癒してくれます。

コロナ禍により、人通りは極めてまばらです。当院の者も山外へ出ることを控えておりますが、いつもの場所、いつもの道を丁寧に見て回ればたくさん楽しみがありますね。


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